中古車選びのポイント第３回

価格と品質の見極めが大切 　中古車を買うユーザーの多くは、価格の安さに主眼を置いてクルマを選んでいる。特に新車に比べて絶対的な価格が安いことが中古車を選ぶ理由だったりする。でも品質の劣る中古車を選んだのでは意味がない。中古車を買うときには価格と品質のバランスに注意して選びたい。 　新車なら、自動車メーカーの工場から出荷される時点で品質チェックを受けており、多少のばらつきはあるにしても品質的にはほとんど同一水準にあると思っていい。価格も販売時点での値引きがあるにしても、一応は定価があるので大きなばらつきはないと思っていい。　これに対して中古車は、前のユーザーの使い方によって品質には大きなばらつきがあるし、価格も品質に応じてことなったり、店ごとの値付けの方針によって異なったりする。新車なら悩む必要のない品質と価格とのバランスを見極めなければならないのが中古車という商品の特徴だ。 　これらを考えると、本当なら、新車こそがビギナーユーザー向けの商品で、中古車はクルマを見分ける眼力を持つベテランユーザーが選ぶべき商品ともいえるが、現実にはお金に余裕のない若いビギナーユーザーが中古車を選び、お金に余裕のある年配のベテランユーザーが新車を選ぶ傾向が強い。だからこそ、若いユーザーは慎重に中古車選びをして欲しい。