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 F-1の勝者

2006年のF-1は退屈です。少なくても自分にとっては。
そろそろアロンソ以外にも活躍して欲しい!
いや、アロンソともっと競ることができるようになってほしい。
 アロンソ以外の勝者を見たい!
F1第8戦の舞台は、F1の第1回大会が行われた伝統のイギリスで6月9日より開幕。シルバーストーンサーキットは、以前よりも平均速度が落ちたとはいえ、未だ高速のS字コが残る高速サーキット。飛行場を利用しているということもあり、コーナーによって風向きが違い、風の影響を受けやすくドライバーにとって難しいサーキットである。  ここイギリスはホンダやマクラーレン、ウィリアムズなど多くのチームが拠点を置き、F1発祥の地として今尚多くのチームのホームグランプリとなる。SUPER AGURI F1 TEAMも会社は東京にあるが、ファクトリーはイギリスにあるなど、各チーム重要視するサーキットのひとつだ。ドライバーもジェンソン・バトンとデビッド・クルサード(スコットランド)がホームGPとなる。 波乱の予選結果もポールはアロンソ  前戦モナコでも予選アタックの最後にフェラーリのミハエル・シューマッハがコース上でストップし、予選タイムの剥奪という波乱があったが、今回の予選もそれに匹敵する波乱が起こった。  今年の予選は3つのピリオドに分けられた予選を全車で戦い、タイムが遅い方から順に脱落する方式がとられているが、第1ピリオドで脱落したのがホンダのジェンソン・バトンだった。バトンはホームグランプリということで、いつものグランプリよりも上位でゴールしたいと考えていたが、タイム及ばず予選19位とマシントラブルでタイム計測無しのトヨタのヤルノ・トゥルーリとSUPER AGURI F1 TEAMの2台を除いて最下位だ。  しかし、それ以外は順当な結果となり、ポールポジションはルノーのフェルナンド・アロンソ、2位にマクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネン、3位フェラーリのミハエル・シューマッハ、4位フェラーリのフェリペ・マッサ、5位ルノーのジャンカルロ・フィジケラ、そして6位はホンダのルーベンス・バリチェロという結果で、バトンと比較するとバリチェロの検討が光る。 バトンはりタイア、アロンソがポールトゥウィン!  11日日曜に行われた決勝レースはスタートでポールのアロンソが飛び出し、それをライコネンとミハエルが追いかける展開。1周目トヨタのラルフ・シューマッハとトロロッソのスコット・スピードが接触し、そこにウィリアムズのマーク・ウェバーが追突。ラルフとウェバーはその場でコースオフ、リタイアとなりマシン撤去のためセーフティカーが導入された。  セーフティカーはすぐにコースから去り再スタートが切られたが、9週目ホンダのバトンがマシンから炎が上がりリタイア。ホームグランプリのバトンは良いところなくレースを終えた。 その後レースは進むが、トップのアロンソが逃げ2位ライコネンはそれに追いつけない。決勝レースでの作戦に自信を見せていたミハエルも、ライコネンに阻まれ追い上げることが出来ない。42週目のライコネン2回目のピット作業時にミハエルがライコネンをかわした。それがレースの全てだ。  優勝はアロンソ、2位ミハエル、3位ライコネン、4位追い上げたフィジケラ、5位マッサ、6位ファンパブロ・モントーヤ、7位ニック・ハイドフェルド、8位ジャック・ビルニューブの順となり、上位8台はワークス勢と呼ばれるメーカーチーム(マクラーレンはメルセデスエンジンを搭載するプライベーターですが・・・)が独占し、予算とチーム力の高いチームが上位を占めた。 SUPER AGURI F1 TEAMの佐藤琢磨とフランク・モンタニーのふたりは共に完走したが、他チームとのタイム差が開いてきており、SA06の投入が待ち望まれる。次は北米2連戦のためヨーロッパに戻る11戦フランスGPあたりの投入が濃厚か。 今年の選手権はアロンソ&ルノーで決まり?  第8戦まで終了し次の北米2連戦(カナダ・アメリカ)で折り返し点を迎える。しかし、ここまで8戦中5勝を挙げる昨年チャンピオンのフェルナンド・アロンソの強さは圧倒的で、このままシーズンが終了してしまう可能性が高いだろう。シリーズポイントはアロンソが74p、ミハエル51p、ライコネン33p、フィジケラ32pとここまではシリーズチャンピオンの可能性が高いだろう。 しかし、フェラーリのミハエル・シューマッハも強さが復活したが、その強さはルノーほど安定していない。ルノーはセカンドドライバーのフィジケラも1勝しており、ルノーの方が有利なのだ。また、マシン的にもルノーの方が安定しているといえる。マクラーレンも速さはあるが信頼性に欠けている。  可能性からいえば残り10戦に優勝し、アロンソが10戦全て6位以下になれば、下位のドライバーにもチャンピオンの可能性は残る。が、現実はそうはならない。優勝するために必要な予算をチームがしっかり使い、そのマシンに乗った優秀なドライバーが結果を残す。そのチームがチャンピオンとなる。 第8戦まで全て2位以上の結果を残し今期リタイアしていないアロンソは、もはや無敵といって良いだろう。ミハエルが残り10戦に優勝してもアロンソが全て2位に入れば縮まるポイントは20p。これでは逆転できないのだ。プロ野球でいえば「マジック点灯」である。  ファンはもちろん激しい優勝争いを見たいし、いろんな勝者を見てみたい。その反面で自分が応援するドライバーが優勝して欲しいと願っている。ファンの勝手な心理だが、強いドライバーを打ち負かすのが、人気あるドライバーの基準ではないだろうか。ルノー&アロンソのファン達には申し訳ないが、そろそろ違う勝者を見てみたい。
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